とあるテナーサックスの入手経緯 その①

約29年前の話ですからね いやぁね、これまでどんな楽器使ってたのか思い出してたら、もう手元には無いのですが、とある楽器(テナーサックス)を手に入れた経緯を思い出しましてね。なんや、ずっと忘れてたんですけどその経緯がちょっと特殊やったので^^;

21歳のころですが、私はアルトサックスとソプラノサックスしか持っていなくて、ソプラノは大の苦手でほぼアルトしか吹いていませんでした。

当時、2年間の新聞奨学生生活も終わり狭い狭い部屋の寮をでて、寮からほど近い狭小部屋のアパートに引っ越してバイトを探していました。
 近所の駅でウロウロしていると、『新規開店スタッフ募集』の張り紙をみつけました。50台くらいしか台を設置していない、とても小さなスロットマシン専門店でした。さっそく募集欄の電話に連絡し面接に向かいました。
上京前 親に内緒で神戸のパチンコ店でバイト経験もあったことから、経験者優遇で即採用になりました。業界経験者ということで開店までの一ヵ月の準備期間に、大学生を中心としたオープニングスタッフ数人に教育もしてほしいと言われて、すこし時給も多めで採用してもらえました。

で、そこには店長以外に、オーナーではなかったのですが(オーナー(出資者)は和食料亭を経営していた)、なんかよくわからない立場のサングラスをかけた[そのひと]がいました。

‘その人’
実際はこんなに格好良くはなくて、50代半ばくらいだったかな・・

20代後半の若い店長は[そのひと]にこの店に連れてこられたようで、とにかくペコペコしていていました。(店長は前職都内のパチンコチェーン店に居たらしい)
[そのひと]はデカイ左ハンドルのキャデラックでタマ~に店に顔だしては店をウロウロして帰っていく・・・
[そのひと]の物腰はとても低く丁寧なんだけど、正直「ちょっとヤバい感じ」のひとで、目が鋭くて服装の趣味がちょっとアレで・・・・私を含めてバイトは[そのひと]の立場はわからないものの、いつも見かけたら会釈をするようにしていました。

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1カ月ほどの準備期間を経て無事開店日を迎えました。
小さな店ではあるものの時代は、超射幸性の高いスロット3号機全盛時代でしたから、開店から連日満員の客入りで、朝は「モーニング」もありましたので整理券を求めて長蛇の列でした。

ある日、[そのひと]がお客でごった返す店にやってきて、いつも通りウロウロした帰り際に私のところにやってきて

その人
その人

「君、音楽やっているんだってね」

と話しかけてきました。わたしはちょっとビビりながら

「はい、いちおう・・・」みたいな感じで返答したと思います

その人
その人

「実は私も昔ドラムをやっていたんだよ」

な・・なんか話繋がないと と思って「どんな音楽を演奏なさってたのですか?」

その人
その人

「ベンチャーズとかだよ、しってる?」

「はい、キャラバンとかですよね」と薄っぺらい知識で返答しました^^;

その人
その人

「そうそう、若いのによく知っているね。またバンドやってみたいなぁ、その時は声かけるからよろしくね」

「はい、よろしくおねがいします」← 超絶社交辞令ですが・・^^;


どうしても店長に[そのひと]の正体を聞きたくて聞きたくて仕方なかったので、店長に恐る恐る聞いてみると「社長」とだけ答えてくれました。
[そのひと]に関しては、なんや触れたらアカン感じがして、結局それ以上は最後まで聞きませんでした^^;

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それから程ない後日[そのひと]がまた話しかけてきて

その人
その人

「店長から聞いたけど、君この業界経験あるみたいだし 主任にならいない?」

しかし、わたしは音楽を志していたので、正社員にはなれない旨を丁寧に伝えたのですが

その人
その人

「いや、別にシフトとかはそのままで良いし、バイトのままで良いから、店長いない時の責任者ってことで」

とはいえ、『主任』は店の両替機のお金とか、集中データ管理の機械に触って定時の締めとかせんとあきませんから、業界的には必ず正社員でないとダメです。しかし、「バイトのママでもいいから・・」と、[そのひと]が譲歩’された’のに、[そのひと]を前に断る勇気もなくて「そういうことで宜しいようでしたら・・わかりました」^^; といってしまいました。
まあ、めちゃくちゃ小さな店で、それほど心配はしていなかったのは確かですけどね。
ちなみに「バイトのままでいいから」ということで時給制のままかと思ったら、勤務時間に関わらず固定給になってましたけどね^^; ただ金額的にはバイトとしての時給計算より増えてたので、増えた分には『ラッキーやん』と思って何も言いませんでしたけど^^; 


その② につづく・・・

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