
以前経験した相続のときに、死亡者の戸籍謄本を集めるのは、相続の手続きの中で最初の難関でしたが、最近は以前よりもずっと楽に集められるようになっているんですよ。
銀行や法務局の手続きでは、「亡くなった方の出生から死亡まで」のすべての戸籍を求められます。以前は、この「亡くなった方の出生から死亡まで」の戸籍を集めるのがとても大変でした・・・昔は、戸籍はその本籍地がある役所でしか取ることができませんでした。
例えば、亡くなった方が・北海道で生まれて ・就職で東京に移り ・結婚して神奈川へ本籍を変えた という人生を歩んでいたとしたら、それぞれの役所に連絡しなければなりませんでした。
いくら家族といえど、生前の移動をすべて完璧に把握しているわけではないですよね。 そうなると、今の戸籍を見て「その前はここか」と確認し、その役所に請求して、届いた書類を見てまた「さらにその前はここか……」と、パズルのようにひとつずつ遡っていくことになります。これはもう、気が遠くなるような、終わりの見えない作業でした。
相続人が請求する場合、いまの住まいとは違い請求先が遠方の場合は、わざわざ「定額小為替」という、普段の生活ではまず使わない金券を郵便局で買って、返信用封筒と一緒に郵送でお願いするんです。もちろん、書類に不備があればまたやり直し・・・・ すべて揃うまでに数週間 ~ 長いと1ヶ月以上かかることも珍しくありませんでした。 まさに、終わりの見えないスタンプラリーのような状態だったんですね。
そもそもなぜなぜそんなに昔の戸籍が必要なのかというと
「今の戸籍に、家族全員の名前が載っているからいいじゃない」と思いますよね。
でも、役所や銀行はこう考えます。 「この戸籍ができる前に、どこかで別のお子さんが生まれている可能性はないかな?」今の戸籍は、あくまで最新の状態。 昔の戸籍を一つずつパズルのように繋ぎ合わせて、ようやく「隠れた相続人は一人もいません」ということが証明できるんです。そのために、厳格なチェックが行われるわけです。
しかーーし 2024年、ついに「救世主」が現れました
2024年の3月から「広域交付制度」という、魔法のような仕組みが始まりました!
・窓口は一箇所でOK 今住んでいる場所や、職場の近くの役所へ行くだけで大丈夫です。 北海道から九州まで、全国どこの戸籍でもその場でまとめて請求できるようになりました。
・遡りも一気に 窓口で「亡くなった父の、出生から死亡まで全部ください」と言えば、担当者さんが全国のデータを調べて繋ぎ合わせてくれます。
以前のように、各地の役所に手紙を書く必要はもうありません。 これは、相続界のデジタル革命と言ってもいいくらいの進化なんです。
便利になったとはいえ、注意点もいくつかあります。
・時間はたっぷり確保して 全国のデータを照会するので、発行までにかなり時間がかかります。 お昼休みに行くのではなく、本を片手にのんびり待つくらいの余裕を持って出かけましょう。
・本人が行くのが一番 この便利な制度を利用できるのは、配偶者や子供などの「直系」の親族だけです。 兄弟などの場合は使えないことがあるので、まずは自分が行けるかどうかを確認してみてくださいね。
とはいえ、以前の手続きを知っている人からすると、今の制度は「あの苦労は何だったんだ!」と言いたくなるほど楽になっています。
あとね ちょっと恥ずい失敗はした 笑笑
銀行、法務局、税務署……手続き先がいくつかあると、「何度も役所に来るのは面倒だから、とりあえず役所関係の書類は全部5通ずつくらいもらっておこうかな」となるんですけど、「亡くなった方の出生から死亡まで」の戸籍謄本は高額になります、軽い気持ちで「一式を5通ください!」なんてお願いすると、窓口でとんでもない金額を提示されることになります。わたしがそれでしたが、窓口の方に『2万円超えますけどいいですか?』と質問されたことで、めちゃくちゃ高額なことに気付かされました。『あぁ・・で・・では とりあえず3通でいいです』とこたえました笑
なぜそんなに高くなるの?
理由は単純で、一通あたりの単価が高いのと、枚数が想像以上に膨らむからです。
・今の戸籍謄本:450円
・昔の戸籍(除籍・改製原戸籍):750円
「出生から死亡まで」を遡ると、転籍(本籍地を変える)や、法律の改正で戸籍が新しくなった歴史がズラリと出てきます。
人生の経験が豊富な方ほど、この「古い戸籍」の種類が増えるんです。
仮に古い戸籍が「6種類」出てきたとして、それを5セット頼むとどうなるか計算してみましょう。
| 項目 | 単価 | セット数 | 合計金額 |
| 古い戸籍(6種類) | 750円 × 6 | 5セット | 22,500円 |
| 今の戸籍(1種類) | 450円 × 1 | 5セット | 2,250円 |
| 合計 | 24,750円 |
と、気軽に5セットたのんだらなんと、戸籍だけで「約2万5千円」です! 笑笑
実はお金をかけずに済む方法があるらしい!?
まだ勉強中なのですが、今のところわかったこと
その名も「法定相続情報証明制度」
なんだか漢字が並んでいて難しそうですが、簡単に言うと「役所がお墨付きをくれるラミネートカードのような証明書(実際は紙ですが笑)」のことです。これまでは、銀行や法務局へ行くたびに、あの分厚い「戸籍謄本の一式」を重たい思いをして持ち歩かなければなりませんでした。 しかも、先ほどお話ししたように、予備まで含めて何セットも買うと数万円の出費になります。
「法定相続情報証明制度」を私が調べていて「これは画期的だ!」と思っているポイントは2つです。
・発行手数料がタダ! なんと、この証明書は何枚発行してもらっても無料なんだそうです。 最初に戸籍を1セットだけ揃えて法務局に持っていけば、あとはこの無料の証明書が戸籍の代わりをしてくれるというわけです。
・持ち運びが楽すぎる あの束になった戸籍謄本が、たった1枚の紙にまとまります。 銀行の窓口で「えーっと、出生の戸籍はどれだっけ……」とガサゴソ探す手間もなくなります。
「そんな便利なもの、もっと早く教えてよ!」と思わず独り言が出てしまいましたが、実はこれ、自分でも手続きができるみたいなんです。
ただ、法務局に提出するための「家系図」のような書類(一覧図)を作る必要があるらしく、そこが少しコツがいりそうな気配
これについては、私がもっと詳しく調べて、皆さんが一番楽にできる方法をまた別の記事でレポートしますね! 数万円浮くなら、ちょっとした手間なんて安いものです(笑)
相続は面倒なイメージが強いですが、こうした便利な制度をうまく使えば、少しずつ光が見えてくる感じはします・・・まあまだまだやることだらけですがね^^;
