「袖振り合うも多生の縁」

袖振り合うも多生の縁とは、知らない人とたまたま道で袖が触れ合うようなちょっとしたことも、前世からの深い因縁であるということ。

人との縁はすべて単なる偶然ではなく、深い因縁によって起こるものだから、どんな出会いも大切にしなければならないという仏教的な教えに基づく。
「多生」とは、六道を輪廻して何度も生まれ変わるという意味。
「多生の縁」は、前世で結ばれた因縁のこと。
「袖振り合うも他生の縁」とも書く。
「袖擦り合う(擦れ合う・触れ合う)のも多生の縁」ともいう。
『上方(京都)いろはかるた』『尾張(大阪)いろはかるた』の一つ。(袖の振り合わせも他生の縁)

https://kotowaza-allguide.com/so/sodefuriaumo.html

この言葉はわたしが子供のころに、父から教わった’ことわざ’なんです。
父は写真師でもあり俳人として、その界隈ではそこそこ有名だったのですが、わたしの小学生時代の誕生日、ゲームウォッチが欲しかった私に「歳時記(俳句における季語の辞典)」をプレゼントに選ぶ・・・ちょっと変わった人だったのかもしれませんww 

そんな父はことあるごとに、故事成語やらことわざを教えてくれましたが、「袖振り合うも多生の縁」は他の ‘ことわざ よりも不思議とよく覚えてます。
いまでも例えば、池袋の地下でぶつかられたり、電車で無駄に人を押しのけて下車する人に巻き込まれた時には「多生の縁・・多生の縁・・」と呪文のように・・ww

この世知辛い世の中には、「袖振り合うも多生の縁」という気持ちが皆に必要なのかもしれないですね。

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