最近は私のスケジュールの関係で受講生にはレッスン可能日程などご迷惑かけつづけてますが。。
さて、受講生の方のほぼ全員が一度は手のホームポジション矯正の関門を通過することになります。
サックスの設計思想として、ただしい手・指の形・手首の角度に基づいて設計されていますから、逆にその状態を演奏者側が再現しないと、めちゃめちゃ吹きにくいところにキーが配列されていることになります。
自身も忘れもしない26歳~半年くらい本格的にポジション矯正をした時期がありました。いかんせん矯正するという事は、それまでのポジションでは吹けないので
一時的にではありますが、運指は壊滅的になりました。特に左手(左手首)のポジションでしたけど、譜面の横に「ポジション大丈夫??」という付箋を絶えず貼って意識するようにしていました。
レッスンでもポジション矯正を希望される方、ポジションが悪くて速いパッセージが困難になってきた場合は、まずは見よう見まねで理想ポジションを模倣してもらいますが、なかなか目の前で見ても模倣自体が難しいのも確かでして・・。手首の可動域での角度やら指の関節の曲げる所やら、小指がピンッッッと立っちゃうとか・・・色々と大変ではあります。
ある程度ポジションの改善がみられてきたら、ちょっと残酷ではありますが、その人のレベルより難しい16分音符が乱立するエチュードを、その人のレベルより高いテンポまでもっていくよう「とにかくやってみて~」と課題をだします。正直、そら・・2・3か月くらいはボロボロですけどね(^^; ポジションの理想形が有る程度理解できてから、そういった早いエチュードを何回も練習してもらううちに、ほとんどの場合、その人が吹くのがとても困難になったテンポあたりから、少しづつ手のポジションの微調整試行錯誤をしてもらいます。
そのうち、それぞれのキーを押している指が当たる部分を、〇指は少しだけ前とか〇指の第一関節をもすこし曲げるやら、パームDは手首で押すんやとか、自身で細かいところで気付きが有るようです。
サックスの練習には誰しも通過する儀礼が何回も何種類もあるのですけど、まあそれが有るからサックスをつづけるのは楽しいんでしょうね!!