ビンテージサックスの購入

大阪府 Jさんからの質問です。
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「はじめまして、サックスを3年ほど吹いてる初心者です。
いままでヤマハの廉価モデルの中古を使っていたのですが
今度楽器を買おうと思っています。
ビンテージの楽器が欲しいと思っているのですが、買うときに
気をつける事を教えてください。」
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ビンテージというとすでに生産から50年近く経過している楽器ですから
やはりコンディションがいいものが少なくなっている というのが現状です。

都内ショップでもビンテージが販売されていますが、ほんとにいいものの
玉数は少なくなってきていますね・・

セルマー 特にアメセルは現行品の価格高騰に伴って100万円近くで
取引されていますが、本当にその価格で納得のいく楽器なのか とにかく試奏を
くりかえしてください。
いわいる「ニコイチ」や「サンコイチ」のアメセルも販売されているので・・・・・
出来ればビンテージを吹いている人か、プロ奏者に選定を頼んでください。

100万円ともなると、現行のプロユースの楽器も2.3本買える価格ですからね。
やはり販売店との信頼関係とメンテナンス技術による所が大きいと思います。

足しげくお店に通って、とにかく店の人もしくはリペアマンの方と仲良くなると
いいですね。お店の販売の姿勢から その店の楽器の信頼度などが分かると
思います。いい楽器とめぐり合えるといいですね。

ちょっと話はズレるかもしれないですが、僕はクラシックのイギリス車に
乗っています。
古い車ですから日常のメンテナンスには非常に気を使わなくてはなりません。
すこし乗らないとなんだかエンジンの調子がイマイチになっちゃったり、オイル交換も
3000k毎と日本車の数倍のペースで高価なオイル交換が必要です。
こまかな部品交換は日常茶飯事です、したがって維持費も現行の日本車よりも
格段にかかります。
それでも乗るのは何故か?
性能・乗り心地は現行の日本車には到底敵うものではないのですが、運転の楽しさを
十分に感じられる車だからです。

なんだかビンテージのサックスに共通する感覚だと 僕は思いますね。

■お店選び
■アフターサービス
■適正価格
■買うと決めるときは、清水の舞台から飛び降りる 笑

サックス教室 フイテマス 藤本匡光

ビンテージサックス

ビンテージサックスとはサックスの歴史において当時の優れた技術・職人技の楽器をさします。クラシック奏者はビンテージ楽器には興味の無い場合がほとんどですが、ジャズ奏者にとっては羨望の楽器ではないでしょうか。

ビンテージとして現在も取引されているメーカーはメーカー セルマー・コーン・ブッシャー・キングなどか有名で、とりわけアメリカンセルマーのマーク6はとても有名です。

 

ビンテージサックス
CONN   コーン USA
CONN サックス コーン
 1920年代~30年代 アメリカのジャズ創生時代に脚光を浴びたメーカーです。有名なところではチャーリーパーカーの愛器がコーンですね。
当時のサックス製作技術としては最高ではないでしょうか。マイクロチューニング機構という革新的な機能がありました、これはマウスピースを指すネック部分の長さを可変できるようになっており、チューニングを変えられるといったものでした。
音色的には非常に軽やかなサウンドでありつつ、中音域はパワーと色気を兼ね備えた音色です。楽器自体のレスポンスも非常によく当時としては最高水準の楽器でしょうね。

現代の楽器から持ち帰るととキー配列が結構厳しいかもしれないですね、とくにオクターブキー・テーブルキーは押しにくいかもです。

いまでは創られていない C調 の Cメロサックス なども当時は製造されていました。

200,000円位~

King   キング USA
King   キング  サックス
1940年頃に super20というモデルで一躍脚光を浴びる。キャノンボールアダレイが愛用していたことでも有名ですね。チャーリーパーカーもsuper20は使っていましたね。
音色はキャノンボールアダレイに代表されるカラッとした爽快感・スピード感のある音色が特徴です。
写真はsuper20のシルバーソニックです。この楽器はベルなどに銀をふんだんに使い、レスポンス・音色の劇的な変化を生みました。現在では非常に貴重な逸品です。200,000円位~
H.SELMER  ヘンリー・セルマー フランス
現在でも有名サックスメーカーとして君臨するセルマー。1936年に発表されたバランスアクション、その後継機種スーパーバランスアクションは現在でも多くのジャズサックスプレイヤーに愛用されています。70年ほど前の楽器ですが、すでに現在のサックスにも受け継がれている仕様が使われています。1954年に発売されたマーク6、1970年にはマーク7、1980年にはsuper
action 80 と現在まで歴史はつづいています。ぞくに フランスセルマー で フラセル と呼ばれます。
45万~
A,SELMER  アメリカン・セルマー アメリカ
アメセル テナー
いまやビンテージサックスの代名詞とも言える アメセル です。もともとの楽器はフランスセルマーなのですが、これをジャズの本場であるアメリカに持ち込み、作り直したモデルです。1940年代中盤~マーク7までアメセルは生産されていました。いまある セルマーUSAではないですよー。
モデルはスーパーバランスアクション、マーク6、マーク7と一部super
action80もアメセルのものが有るようです。
細部にまでこだわった仕様となっており、当時の職人のこだわりを感じます。
溶接・塗装・タンポ・・・等々フランスセルマーとは一線を画しています。
現在ではアメセル マーク6が一番の花形ビンテージですね。
著名なミュージシャンが数多く愛用しており、シリアルナンバーの上2桁を総称して 14万番台 などと呼ばれ、同じマーク6でも珍重される年代が存在します。
ただし購入には注意が必要でして、粗悪なものも販売されているのが現状です・・・信頼の於ける楽器店をまずは選びましょう。
ネットの個人売買では比較的安く手に入る場合もありますが、高い買い物ですので試奏してから買うようにしてください。
たんに古くなってしまってどうしようもないアメセルマーク6も存在するのも事実です。90万~ ものによっては150万をゆうに超えます。

 

サックス教室 フイテマス 藤本匡光