昨日のドミナント その1につづいてのお話です。
Cメジャーのダイアトニックコードで、シとファを同時にもつ和音を調べてみましょうー
となりまして、G7 とBm7b5が増四度の関係性を持った
コードになり、機能として ドミナント と判断されます。
さて、ここで話を元に戻しますが、そもそもの疑問は
の 「G7」 と
の 「Bm7b5」 は
どちらも機能はドミナント【D】なのに、なぜ「Bm7b5」は (D) とカッコ付きで弱気なんですか??
「ドミナント・モーション」という言葉をご存知でしょうか?
日本語だと「解決」とか「終止形」と呼ばれてましたけど、ドミナントが
トニックに進むことですね。
これは増4度の不協和な音程が、トニックに進むことで協和音程になり
スッキリ!することで生まれます。
逆に言うと、トニックの前に増4度の音程を含むドミナントを置くことで
トニックのスッキリ感を演出しています。
これだけだと、Cメジャーキーで考えると
G7 →C△7
Bm7b5→C△7
どちらもOKということになりますが、ここで音のそもそもの「進む方向」「進みたがってる方向」が関係してきます。
それは
4度圏 時計回り方向です。
G はCに誘因される(進もうとする)
CはFに誘因される
FはBbに誘因される
・・
・・でぐるっと回ります。
何で誘因されるかって・・・その辺はあまり深く掘り下げません
心理学とか哲学とか引力・重力とか・・・深みにはまりますからね。
倍音列が関わっているというのが、一番理解しやすいのですが、
また別の機会に。
でこの流れをCメジャーキーであてはめると
となります。
Bm7b5→C△7 を使ってはいけない ということではなくて
上記の理由から
G7 →C△7 のほうが、より自然に流れるわけですね。
あなたが作曲家なら、どちらを選びますか?
より自然でしかも理にかなったのを選びますよね 😄
実際現代に引き継がれている、JAZZ・popularほとんどの曲が
V7 → I△7 のドミナントモーションとなっています。
※なお、勉強を進めていくと ♭II7 → I△7 もよく出てくるしカッコイイ!!ことがわかってきますが
今回は割愛します。