レッスンでグロー奏法などについてお話してた時に、強烈に思い出した奏者が故 松浦ヤスノブさんです。昭和歌謡のテナーサックス奏者で外すことが出来ない方です。残念ながら2015年に他界されましたが演奏は今後も残り続けます。
超有名どころの歌手の方のバックでソロテナーを録音されておられるとともに、ソロ・アルバムも数多く出されています。
あのね、とにかくムセビ泣くテナー奏法といえば松浦ヤスノブさんです。
昭和の3大ムードテナーといえば、松浦ヤスノブさん・松本英彦さん・サム・テイラーさんですね、子供の頃我が家にもカセットテープがありました。
私が初めて松浦ヤスノブさんの演奏を聞いたであろう曲は(もちろん誰が吹いているとかしらずに)
石原裕次郎さんの『夜霧よ今夜も有難う』でした。
もう聞いていただくとわかるように、テナーの存在感・色気たるや、恐ろしいほど心に訴えかけてくる演奏です。奏法的には超絶サブトーン・あらゆるベンド奏法・スクープアップ・ダウン・・・・吐息の音が演奏になる奏法というか・・・とにかく衝撃的すごいです。
ぜひ、こういう巨人が日本にも居たことを、現代のサックス奏者にも知っといてほしいです!!
ほんと、こんな演奏私には真似ができません・・・どういったセッテイングされてたのかな…
あと、これはごく個人的に驚いたというか、勉強になったところなんですけど、『夜霧よ今夜も有難う』でサックスでオブリを入れているパートなんですけどね
イントロ(旋律的ソロ)→A(オブリあり)→A'(全く入らない)→B(少しオブリ)→サビ(全く入らない)→2番も同様。
私だと、Aは休んでA’入れて、1サビは入れないにしても、2サビも絡みたくなってしまうところなんですが、よくよくこの曲聞くと、裕次郎さんがもちろんメインですから、松浦ヤスノブさんがソリストとしてもサイドマンとしても素晴らしいセンスをお持ちだったことに気付かされます。
また、普通ならロングトーンで引っ張るところで、リズミカルだけどしかし渋いサブトーン2音で跳躍フレーズを吹いて居られるのも、私にとって新しい引き出しをいただきました。
□権利関係で埋め込みできないので、以下からYouTubeでぜひ聞いてみてください。
まさに夜霧の中のテナーサックス『超絶やばい』演奏ですから!!
※下のリンク先は私のチャンネルではありません
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