リードを選んでみよう
サックスのようなリード楽器にとってリードの良し悪しは音色・吹奏感に多大な影響を与えます。
またリード選びは今後楽器を続けていく上で経験とカンを養っていく必要があります。
では実際にリード選びの手順を書いてみます。
リードメーカー と モデル 硬さ 選び
まず一番重要なことは リードメーカー と モデル 硬さ 選びです。
例えば バンドレン でも トラディショナル(青箱) JAVA V16 ZZ ・・など様々なモデルが存在します。
クラシックにおいては 青箱 が定番ではありますが、ジャズ・ポピュラーにおいては好みとなってきますので、まだリード選びがわからない初心者の頃は JAVAの2-1/2 が無難なところだと思います。
モデルによってリードの厚み分布がことなっており、それぞれ特性を持っています。
セッティングも影響を与えますから、まずは 硬さ 2-1/2 でいろいろ試してみるといいと思います。
10枚のうち5.6枚 鳴る メーカーとモデルと硬さが見つかるまで多少出費はかさむかも・・・ですが。。
私もクラシック時代は 青箱の3-1/2 を使っていましたが、いまはそんなに硬いリードではセッティング的に無理なので青箱を買うときも 2-1/2 を使います。
リード選びの手順
1 買ってきたリードをコップに水などをいれて、3.4分漬けます
リードは本来唾液の水分が入った状態で いいもの わるいもの の実力が問われます。一枚づつ咥えて湿らしながらでもいいですが、
一気に選ぶ為に私は水に漬けてます。生理食塩水がいいという方もおられますが、まあそこまで浸透圧に拘る必要もないと思います。
ある程度経験のある方は買ってきたリード10枚くらいで選んでもいいですが、初心者の方は5枚までにしたほうが無難です。吹いてるうちに訳がわからなくなりますからね。私も初心者の頃はよく訳が分からなくなって結局選べなくなってましたし w
2 一枚づつ試していく。
リード選びはその日のアンブッシャー(アンブシュア)の具合や、直前まで付けていたリードの感覚に大きく影響されますから、付けた瞬間にあまりにも違和感を感じる場合はすぐにパスしましょう。
ある程度 鳴るー と感じたものは、低音域・中音域・高音域 と音色を試してください。リードによっては中・高音がスキテーーなのに低音域が鳴らないものや、高音域だけならないもの・・と様々です。平均的に見て合格点 というのが存在するのですが、
これは経験値からのカン所でもあるので、最初のうちは自分なりに判断していくしか
ないかもしれません。
記号を決める
いいものには ◎ 次は ○ 次は △ んで × と順位をリードに書いていくといいと思います。
私は昔ちょっと リード追跡日記 というのをつけていた
事があります 笑 ◎ が使ううちに へたって来ると どうなるか。
○ リードもしかりですが、△にも硬くて吹きづらい△なら、
多少ヘタッテくるとやわらかくなってくるので、ある時期には○になったりと・・・
結局植物なので、次第に変化していきます。
慣れてくると△でも使い込んでいくとよくなる 潜在的 ○ があったりします。経験を重ねると将来的に良くなりそうな△も分かるようになってきます。皆さんも リード追跡日記 いかがですか w
ただ×に関しては陽の目を見ないことが多いですね。。。
しかしマウスピースなどセッティングを変えたときに、×物も、もう一度試すチャンスはあるので、取っておくといいとは思います。
リード選びにおいて ◎ 以上のリードを私は 神 とよんでます w
この神リードは出現率はほんとに低いです。。。
音色・吹奏感・全ての音域での安定性 と植物素材のリードですから自分にピッタリであるのはほんと千枚に1枚とかそれくらいかも知れません。未だに18年前の神リードは印象がのこってたりします 笑
普段は○以上のものを使いますが、潜在的△はたまに吹いて育てる
感じですね。◎リードでも一番いい状態に育ったものは、本番等に温存します。
合うリードが極端に少ない場合
高音域・低音域がなりにくい場合が多いときは、リガチャーやマウスピースに問題がある場合も多いので、その辺も研究してみてください。
リガチャーを変えたら高音域が出やすくなる とか 低音域が出やすくなる とかはよくありますからね。
私はリードがある音域だけに問題があったりする時は、その問題を改善できるリガチャーに変えたりしています。
根気のいる作業と経験になってしまいますが、いろいろチャレンジしてみてください。