我が家の変な習慣「味覚のリセット」

みなさんの家には、ちょっと変わった習慣ってありますか? 我が家には「味覚のリセット」というマイルールがあります。

ジャンルごとに自分の中での「最高基準(ベンチマーク)」を決めているんです。 「中華料理ならココ!」「インドカレーならあのお店!」「カヌレならあそこかあそこ!」といった感じですね。それがあることで、冒険して新規の飲食店に入るときに、基準と照らし合わせられるからなんですけどね 笑笑

この”飲食店ベンチマーク”は、知り合いとの会話の中で、美味しい店を教えてもらったり、『ここに美味しい店があるんですわ ~ 』と話のネタとして重要だったりします笑でも、この基準って油断して時間が経過してくると、どんどん基準が曖昧になってしまうもの。 最近、まさにその状態に陥っていたのが「鰻(うなぎ)」でした。

鰻の基準が迷子になっていた理由としては、最近は鰻チェーン店でも、安くて美味しい鰻が手軽に食べられますよね。 それはそれで、すごくありがたい存在です。我が家でも、もっぱらスーパーの鰻にお世話になっていました。 家でお酒を振りかけて、ふっくらと蒸し直して食べる。 「これで十分美味しいよね!」なんて言いながら、満足していたんです。でも、いつの間にか自分の中の「鰻の基準」が、そのお手軽な味に書き換えられていました。 これはいけない!ということで、久しぶりに本気を出してみることに。

伺ったお店は、職人さんがその場で捌いて、じっくり炭火で焼いてくれる老舗です。 安さや手軽さではなく、積み上げられた技術をいただきに行く感覚ですね。
さて、運ばれてきた重箱の蓋をそっと開けると……。 そこには、家で食べるものとは明らかに違う別世界が広がっていました。

お箸を入れた瞬間に、驚くほどスッと通る柔らかさ。 口に運ぶと、身は驚くほど厚みがあって、ホクホクと熱を帯びながら舌の上で優しくほどけていきます。

皮目は炭火でパリッと香ばしく焼き上げられていて、そのコントラストがもう最高! タレもベタベタした甘さがなく、鰻本来の脂の旨みをキリッと引き立ててくれる絶妙な塩梅でした。身はもちろんそうですが、『皮』がどう調理されているかってのが、もしかしたらうなぎの蒲焼のキーポイントなのかなぁ とかブツブツ考えながら、結局のところ「ああ、鰻って本当はこういう食べ物だったんだ……」と、忘れていた記憶が呼び起こされたような感覚になりました。

写真の料理と別皿で鰻串・骨煎餅がついて6000円弱でしたが、久々に「本物の鰻」をいただいて、幸せなひとときでした。
おかげさまで、我が家の「鰻基準」もしっかりと最新版にアップデート完了です。

たまにはこうして、自分の中のハードルを本来の高さに戻してあげることも大切ですね。 そうしないと、本当の美味しさや感動を忘れてしまいそうですから。
みなさんも、最近アップデートしていない「味覚の基準」はありませんか? たまの贅沢は、心のリセットにもなりますよ。

来月の基準見直しジャンルはなににしようかなぁ 笑笑

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