サックス本体の材質の違い。

 本体の色の違い
楽器本体には色々な色の違いがあります。大きく分けて材質によるものと塗装(ラッカー)によるものメッキによるものがあります。管体自体が銀色でも銀で管体事態を作ったもの、また地金に銀メッキを施したモデルがあります。
材質による色と特徴

色合い
材質
特徴
 
銀色
銀・銀メッキ
抵抗感が多少増える傾向、奏者の力量・奏法が顕著に表れ、セッティングによって音色が自由に変わる、より細かなニュアンスが出せる。手入れを怠ると黒くなってしまう。プレートモデル(メッキ)ではないモデルはスターリングシルバーとも呼ばれ純銀ではない(強度の問題もある) 銀92.5%と銅7.5%の合金で、高価である。
ヤナギサワ
金色
金メッキ
やわらかい音色でありながら、キンキンしない。オーバーブローになりやすいので、セッティングによってはあまり向かない。
フルートのように純金製の楽器は強度の問題から制作できない。いわいる GP ゴールドプレートと呼ばれるメッキである。地金にブラス素材を用いる場合や、銀の上に金メッキをかける場合など様々。ネックのみゴールドプレートに変更するだけでも、相当印象がかわるが、好みが分かれる。
 
セルマー
黄色
ラッカー塗装
多くの管楽器に用いられる塗装、透明な皮膜を施している。音がまとまり大きな音量にも対応できる。
このラッカーを施さないノンラッカーモデルも最近は発売されている。ラッカーを施さないと地金が剥き出しなので直ぐに錆びてくる。。でもこれが渋いと感じるのは何故か w
ノンラッカーモデルは音色も多少明るく、抵抗感が減る分よく鳴る傾向。ラッカーをしていないが値段はラッカーモデルよりも高い。生産段階から人間の汗が着くと腐食するために扱いが大変面倒でその分手間がかかるので割高となり、同じ理由で楽器店で購入時も試奏はまず不可。
セルマー
ブラックニッケル・塗装
ブラックニッケルメッキの楽器は現代的な音色が出しやすい。反応もよく楽に吹ける。ある程度の経験者の場合は操りやすい楽器であるが、初心者はオーバーブロー気味になりやすいかもです。地金は銀かロジウムメッキでその上にブラックニッケルメッキをかける場合がおおいらしいです。ブラックのラッカーのモデルもある。

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カイルベルス

プラチナ
白金
市販のモデルではなく特注となる。アルトで250万円以上する。非常に綺麗な銀色、錆びないのでいつまでも綺麗。音色は音どおりもよくちょっと気取ったかんじ w 
 
セルマー
赤みがかっている
ブロンズ
ピンクゴールド
ブロンズモデルはいわいる新しい10円玉のような色合いで銅成分が多い。やわらかく豊かな音色、深みもありクラシック~ジャズまで愛用者が多い。ffを吹こうとすると多少抵抗感がある。
ピンクゴールドは金と銅の合金で、暖かい音色の中にも鋭さを兼ね備える。※現在ではこのメッキを施せる工場が減ったことと、メッキ段階で起こる環境問題のシガラミもあるらしく、減ってきている。

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ヤナギサワ

青みがかった黒・
深い緑
青銅
見た目がまず美しい、吹奏感はひかくてき軽いかんじで鳴ってくれる。ポップスよりのメタルのマウスピースなどでは吹きすぎると音色が雑になるので、コントロールが必要。
  

サックス教室 藤本匡光

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