ビンテージサックスと付き合っていく

質問者 T さん
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サックスを始めて4,5年です。ずっとテナーをしています。今、使用しているテナーはマーチンのハンドクラフトモデル(1937年)です。古い楽器なのでいろいろ不都合があるのですが、今後古い楽器と付き合っていく事で、注意しなければいけない事等があれば教えて頂きたいのですが・・・。
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とても素晴らしい楽器をお持ちですね!! マーチンのサックスは私も大好きです!!
いまの楽器では出せない音色がでますよね。市場にもなかなか出回らないので貴重ですね。

私自身がマーチンを吹いてみて、オクターブキーの高さ また バネの張力 が
個人的には気になってしまいます。ですからオクターブキーのテーブルにすこし
高さを持たせてやるために2m厚くらいでパテを埋めると丁度よかったですね。

バネ にかんしては現代の楽器の 棒バネ が張力が強過ぎると感じる方も
多いので、このへんは個人の好みではありますが、現代のバネに変更することも
可能ですから、リペアマンに相談してみるといいかもとれないです。

キーの開き具合 も気になるようなら 開き調整 をリペアマンに相談してみてください。
それだけでもフィンガリングレスポンスは大分かわりますからね。

基本的に古い楽器ではありますが、丁寧に扱っていればまだまだ使えると思いますし、
いまのリペア技術ですとある程度の修理は可能だと思います。

しかしながら最悪キーが折れたり、極度に変形するヘコミなどは、替えの部品が
無いので、困難な場合もあるようです。

オリジナルの部品に拘るのは多少無理もでてくると思いますが、現代の部品も
取り入れてもいいようなら、まだまだこの先何十年も吹きつづけることが可能です。
なにより日々愛情をもって、息を吹き込んであげることが楽器長持ちの秘訣だと
思います!!

サックス教室 フイテマス 藤本匡光

 

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