先日メジャー・ダイアトニックコードにおける「機能」の話を
レッスンしてた時に、生徒さんから
の 「G7」 と
の 「Bm7b5」 は
どちらも機能はドミナント【D】なのに、なぜ「Bm7b5」は (D) とカッコ付きで弱気なんですか??
と質問を受けました。()ついてると弱気・・・そうですよね 笑
僕も初めて学んだとき、同じように「????」でした。
なんでこの () がついているかってのは実に奥が深い・・・。
ドミナントはドミナントなんだけど・・・実務上はねぇ・・・
みたいなニュアンスです。
まず、というか、ここに書くためにすごい大雑把な説明になりますが 😯
ドミナントたるための必要条件として、そのコードの構成音の中の、ある音とある音の音程に、#4(増4度)の関係が含まれる というのがあります。
増4度は C からみると F#(G♭) になります。
F#(G♭) からみた C も#4(増4度)の関係です。
4度圏で見ると反対側との対関係になります。
4度圏表を「時計」とみたてて
今12時のところに「C」がいますから 12時 と 6時 で1対
1時 と 7時 で ・・・・というふうに、12半音の中での組み合わせで増4度の関係になる組み合わせは、対線上となり合計6対あります。
で、話をCメジャーの世界に戻してみますけど、Cメジャーのダイアトニックコードは
C△7 Dm7 Em7 F△7 G7 Am7 Bm7b5
となりますが、この中で増4度の関係性を含んだコードがすなわち
ドミナントになります。
ピアノで考えてもらうと、Cメジャーの音列は「白鍵」のみですよね、
すなわち黒鍵になる♭や#がつく音はないわけです。
さきほど増4度の関係性は6対あるといいましたけど
4度圏でみたときに、対になるセットで白鍵のみでのセットは一つしかありません。
他のところだと、たとえば G と D♭ が対になってますが、D♭が黒鍵にななるのでCメジャーの音列には含まれません。
同じ理由で
C と Gb ×
D と Ab ×
・・・・
で F とB の対だけは両方 白鍵ですから○になります。
次回はCメジャーのダイアトニックコードで、このF音とB音が同時に含まれる、コードを調べてみましょう。
今回の内容は理論をまだ勉強していない人にとっては難解ですよね・・・
是非その時が来たら、いまいちど見直してください。