ソプラノサックスとダブリング(他サックスとの持ち替え)でありがちな話

レッスンでわざわざ神戸からお越し下さったHさん。

「ソプラノサックスの上の方が出しにくくて・・・」

という事でした。
Hさんはテナー歴は25年で、結構練習もされている方なのでフラジオも操れるレベルではありますが、ソプラノはわりと最近始めたそうで、上記のような悩みを抱えているとのことした。

正直なところ、テナーメインの奏者がソプラノを買って、上の方が鳴らないんです・・・の場合は、まぁ・・原因は「あれやな」と予想付くわけです😅

1つは、息入れすぎ!!

テナーのような息入れの解放感をそのままソプラノに持ってこようとしてしまって音痴や音割れ、上のラから先が出ない・・となる場合。ソプラノに解放感を求め過ぎたらあきません。

2つめはマウスピース・リードの選択ミス

テナーでティップオープニングが広いマウスピースを使っていて(例えばリンク7とか7★とか) ソプラノはセルマーC90 とかくらいで、開きが180くらいのやつを使っているのに、テナーの感覚のままリードが柔らかいの使ってるとか・・

とくに、2つめの方が多いですね・・・
セルマーのS90は扱いやすいマウスピースですが、テナーの感覚からするとティップオープニングは激狭なので、リードは3~3半が適正となります。
ティップオープニング狭いマウスピースに柔らかいリード付けたら、ペタッてリードがくっついて鳴らなくなりますよね。
それをむりやり鳴らそうとすると、めっちゃ深めに咥えてオモチャみたいな音でさらに音痴になりますからね(^^;

回避策は先ほど言ったように
①ティップオープニングが狭いマウスピースは、固めのリード

逆に

⓶マウスピースをティップオープニング広めのものに変えて、リードは柔らかめ

となります。

ここで、⓶の選択をすると、メリットだけのような気もしますけど、ティップオープニング広めに柔らかいリードだと、音量もでますけど、音程は暴れやすくなります。
すなわち、息はある程度入る余裕を残しつつ、音程をキープする練習をしないとダメです。

①は音程の遊び幅は狭いのですが、ポピュラーサックスの場合、それもデメリットと言えばデメリットですけど、ソプラノサックスではそれほど影響はないです。リードが硬いことでアンブッシャがタイトになるため、結構シンドイっちゃシンドイですね(^^;

初心者の方・ソプラノ初級者の方は ① の選択
例えばセルマー C90-180 あたりに、レジュール3番とか

ポピュラーよりのセッティングなら
セルマースーパーセッションGとかに、レジュール2-1/2とか、ラヴォズ ミディアム とか ミディアムソフト とか

※まあ、上記は一例で、実際はマウスピースのバッフル形状の違いで組み合わせも変わりますし、奏者のアンブッシャでも然りですけどね。

ちなみに、わたくしの最近のセッティングは
セルマースーパーセッション H に
ファイブラセル 2 か 2-1/2 もしくは
ヘムケ 2-1/2 とか ラヴォズ ミディアムソフト です。

サックス教室 フイテマス 藤本匡光 エアロフォン

 

 

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