「あの人はセンスいいねー」 「センスある演奏」
とか センス という言葉が使われることがよくありますよね。
センス は 感覚 ということだと思うけど、なかなか曖昧な表現だよね。。
センスを磨け とよく師匠に言われたのを思いだすのですが、磨く事が
可能ということは 磨く努力 が必要なわけです。
ジャズジャイアンツと呼ばれる人の演奏を聞いたときに、生まれ持った
センスがあるから と片付けてしまうと、私みたいな凡人にはサックスの
演奏が出来ないということになってしまって 悲しいですから 磨く事が
可能と考えたほうが 前向きですわな 笑
センス っていったい何なのか と自分なりに考えたりする訳ですが、
まず表現の道具としてサックス操縦を自分のモノにする必要がありますよね、
んでようやく 演奏のセンス磨き の入り口に立てるような気がします。
先日有名な水墨画を見たときに 視覚的にセンスを感じました、というのも
ほんと無駄な筆が無いわけです。迷いのない線が合わさって一つの作品が
描かれていました。モノトーンの水墨画に色彩が感じられるわけです。
この無駄の無い線を迷い無く描ける ということがセンスなのだと思います。
そこに行くまでに作者も修行時代には無駄な線も沢山作品として
描いて来たのだと思いますがセンスが研ぎ澄まされていくにしたがって
無駄は省かれ、そして作品として究極的に必要な線に濃淡をつけて迷い無く描ききる
ことが出来るようになったのだと 勝手に思いをはせました。
音楽は視覚的ではないですが、センスのある演奏家の演奏って 色彩が
感じられたりします。それは感情とか なんか複雑に混じった 色合い なんだけど、
空間に必要な音を洗練して 必要なタイミングで 必要な音数を選び抜く感覚
それがセンスなのかなぁ と思ったわけです。