サックス宅録テクニック ピンマイク録音時のノイズ低減処理 第1回

最近では自身のサックス演奏を宅録されて作品を動画共有サイトなどにアップロードされる活動も増えています。かくいう私もそうですけどね。
そんな方からよく頂く質問に答えたいと思います。私のやり方ですので、ちょっと我流な部分もありますけど、参考になれば幸いです。

サックス録音時に手軽な方法として、ライブでも使えるし録音にも手軽に使える、サックス用(管楽器用)のピックアップマイクをお使いの方も多いと思います。わたしも昔はそうしてました。
AKG・オーディオテクニカ・・・・と様々なメーカーから、管楽器用のピックアップマイクが販売されてますし、価格もピンきりですよね。
※正直なところ、マイクはあとあと不満がでて買い換えるなどの追加費用を考えると、最初から最低でも1.5万円以上のものを買ったほうがいいかもです。

ピックアップマイクで録音を初めて、すこし余裕がでてくると、気になりだす事がでてきます・・・そう・・物理的録音ノイズです・・

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ピンマイク録音での物理的録音ノイズ

物理的録音ノイズは色々ありますけど、録音中にオカンが来て「あんた~ご飯できたで~」とか、そういうのは除外ねww それはオカンに、邪魔せんとってくれ と言っておけばいいですからねぇ。宅録と言ってもこういった「環境音」については、対策するしかないです・・・録音するときだけレンタルスタジオを借りるとかで回避してください。

ここからはヘッドフォンなどで聞いてもらったほうが良いですよ。ノイズを扱うのでPC内蔵スピーカーでは聞こえない音がでてきます
※web配信のためMP3に圧縮しているため、帯域は絞られています

ピンマイク録音時ノイズのみを聞いてみましょう

サンプル 1

これは私が昔録音したトラックの、サックスを演奏が始まる前の部分に入っていたノイズで、演奏を始める少し前に、出だしの音の運指にしたときに出たノイズです。

‘ピチャっ’ 音

最初に入っているピチャっ・・的な音はタンポのベタつきが原因ですね^^;これはタンポの掃除をしっかりやっていれば極力防げるとは思いますが、完璧にならないようにするのは難しいノイズです。これは高い周波数のノイズになります。

‘ゴンっっゴンっっ’ 音

これはベルに挟んであるピンマイクのクリップを通して、楽器の振動がマイクに伝わって入った低い周波数のノイズです。これは録音したファイルを聞いたときに、運指に合わせてずっとゴンゴン鳴ってたりします・・

演奏中のノイズを聞いてみてください

サンプル 2

どうです、気になりだしたらめっっっちゃ気になるでしょ。
演奏した曲が賑やかな曲の場合、バッキングトラック(カラオケ)と合わせれば、これらのノイズはあまり気にならないとは思いますが、静かなバラードなどではノイズが目立ってしまう事があります。
また、ノイズを放置することは、曲全体のダイナミクスにも影響を及ぼす場合があるので、ステップアップするには必要なテクニックだと思います。

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低周波の ‘ゴンゴン’ ノイズを低減するには

対処① 録音時の対策

ゴンゴンノイズを除去する前に、そもそも録音時に低減する機能がマイクについている場合があります。オーディオテクニカATM-35ですと、バッテリーボックスに以下のようなスイッチが付いています。

スイッチの横に書かれてある線は、録音度の周波数特性を簡易グラフとして表していて、一番上は先の左側(低周波帯側・LOW側)が減衰しています。スイッチ真ん中は水平(フラット)、一番下はOFFで、録音時に周波数調整はなんもしませんよ ということです。
ですから、録音時にこの写真で言う一番上にして、LOW(低周波帯)がCUT(削減)されるようにしてから録音するとゴンゴン音は低減されます。AKGやその他メーカーのピックアップマイクにも同様の機能がついていますし、もしもし管楽器用なのでスイッチはついていなくてもLOWカットがデフォルトになっているものも多くあります。

スイッチなどでLOW帯域を低減して録音してたとしても、思わず指にチカラが入って、ゴンっっってでかい音がはいってしまうなどもありますので、以下からは後処理で軽減する方法です。

対処2 録音後にDAWなどでの処理

録音後にDAWや波形編集ソフトでも、簡単にLOWCUTすることができます。
先程のサンプル② (処理前・録音時もLOWCUT OFF)を処理していきます。

DAW・波形編集ソフトのLOWCUT方法については、各自お使いのDAWの取説なりを調べてください EQ周りの設定にはいっているはずです!!そんなに難しくありませんよ!!

また、無料で優秀な波形編集ソフト Audacity にも勿論ございます。

なお、LOWCUTフィルターという場合もありますし、ハイパス・フィルターという場合もありますが、同義です。CUBASEではLOWCUTと表記され、Audacity ではハイパス・フィルターと表記されます。

CUBASEでやってみます
まずトラックエディット画面でのEQ(イコライザー)のプリセット検索でLOWといれると

見にくいですけど LOW CUT @ 120HZ とか LOW CUT @ 60HZ とか・・プリセットがはいっています。とりあえず LOW CUT @ 120HZ を選択すると

120HZのところからEQカーブが極端に減衰した形が適応されます。

低域を減衰処理(LOW CUT)をサックスに適応する場合、バリトン・テナー・ソプラノと楽器によって、どの周波数から下をCUTすれば良いのかが変わります。プリセットを呼び出してから減衰させる周波数を色々と試して、録音したサックスの音色に極力影響がなく、ゴンゴンノイズを極力低減できる周波数帯を探してみてください。

今回のサンプルではソプラノサックストラックを使っていますので、個人的見解ですが250HZあたりから下をLOWCUTします。250HZ以下LOWCUTを適応してあげると

処理前 元トラック

LOW CUT 250HZ以下

大幅にゴンゴンという低音域のノイズが低減され、ソプラノサックスの音色自体には影響もでていませんよね。ゴンゴンノイズを低減したことによって、すこし音量が落ちた用に感じますけど、低減前のファイルと聴き比べてもらえばわかりますが、ソプラノサックスの音自体の音量はほぼ変化していません。いかにゴンゴンノイズが音量に影響しちゃっているか・・ということです。
これはゴンゴン音低減処理をすることの大きなメリットの一つで、簡単に言うとゴンゴンノイズがはいったままだと、オケに合わせる際にサックスの音量を上げるにも、ずぐ限界がでてきちゃいます。処理してあげれば、サックスの音だけを大きく出来るというわけですね。

ノイズ低減 第1回 まとめ

ノイズ除去 第1回では、低周波のゴンゴンノイズの低減方法について書いてみました。慣れれば簡単に低減処理できますので、お試しくださいね。

次回は、高周波系ノイズ「ピチャっ」「カチッ」のノイズ除去について書こうと思います!!

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