サックスの運指 転ぶ・・・。

石川県 Nさんから頂いたご質問です

「今練習している曲で、テンポに指が追い付かない所があります、何度も繰り返して練習するしかないでしょうか?」

指が転ぶ原因

サックスの運指において、指が転ぶ原因は色々とありますが、ざっくりと

■サックスの構え方がおかしい
■指のポジションがおかしい (それぞれの指にかかる重心といいますか・・・)
■筋トレ  力の事ではなくて、単純に指の筋肉が、テンポに追い付かず、うまく動いていない。脳との連携がうまくいっていない
■フレーズの 上向形・下降形・部分的難易度 によって、指の動きの速度が変わっている

等に起因してきます。
あとは、おなかが減っている、悩み事があるなどメンタル要因もあるかもしれないですけど

ポジション関係

サックスは時代とともに、キーのポジションも改良されています
人間工学ってやつですね。昔の楽器は、サックスの機構は複雑で、設計優先の時代もありました。
オクターブキーやテーブルキーがめちゃくちゃ押しにくい場所にあったりしましたが
現代の楽器は全く問題ありません。

ここがひとつのポイントでもあるのですが、現代のサックスは人間工学に基づいて設計していると
いうことは、その設計思想に準じた、腕・指のポジションでサックスを持たないと、最良のレスポンスを
得られないということになります。

特に、サックスは左手のポジションを、奏者自身が意識して改良した時期がないと、正しく持てている可能性は
めっちゃ低いです。僕もひたすら左手のポジションを強制していた時期がありました。

ちょっとしたネタ動画ですが・・

なんかの映画で、サックス奏者が出てきて、左手の人差し指と中指の間に煙草を差したまま演奏をしているのをみて、当時煙草を吸っていたので、真似ようとしたら、ポジションが悪くてできませんでした 笑

ちょっと、久しぶりに煙草借りてやってみました 笑
ぶっちゃけ、一回ポトッッッッと落としました

まとめ


ポジションの修正は、将来を見据えて、今から少しづつ、じっくり治していくとして

現状では、やはり超ゆっっっくりテンポから、+5づつとかテンポを上げていく
練習も必要になってきます。
注意するところは、よく転ぶところに赤ペンなどで印をいれて、少しでも転ぶ感じがあったら
そのテンポでひつこく練習してください。

ただし、こういった反復練習には弊害もありまして、何度も何度も、前述の間違ったポジションで、
同じところばかり吹いていると、逆に、出来ていたほかのフレーズの運指が、転びだすことがしばしばあります。
ポジションの事を気にかけながら、出来ないフレーズの反復練習をしつつ、合間に別のフレーズも練習するようにして
なんといいますか、筋肉を固めないようにしてください。

僕にも独自ではありますが、サックス練習前に、指のストレッチと、手首のストレッチをするメニューがあります。
また、脳と指の連結をスムーズに行うには、ご覧になったことがあるかもしれませんが
「ボケ防止」の指の運動も効果があるように思います^^

サックスの先生に習っているようでしたら、第三者目線で

●「指にかかる力のバランス」

●「手首の角度」
●「レ ミ ファ ソ と吹いた時の、右手の人差し指のねじれ」 ← これ結構重要。
●「ホームポジションに指を置いた時の、重心」 を見てもらってください。

また、出来ないフレーズの、リズムを変えて練習する方法なども有ります。
これは、いろんな楽器共通なので、ネットで調べると出てくると思うので
説明はそっちに任します、すいません

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