管楽器用ピンマイクを比較してみたでぇ

度々質問を頂く内容を検証してみよう!! ということで、その度々質問頂く内容は

「サックスのピンマイクはどれがいいですか???」

いろいろなメーカーから値段もマチマチで販売されていますので、迷うのも仕方ないです・・・
で、私の手元にあるピンマイクが3種類あるのですが、そのなかからAKGとオーディオテクニカを比較してみたいと思います。

AKGのピンマイクは使っている方が非常に多いですよね、私も20代で初めて買ったピンマイクはAKGでした。いま手元にあるのは、ちょっと申し訳ないですが世代前のC419なので、現行C519とは違うので^^; そこは勘弁してください。ただ、個人的にはそれほど方向性は変わってなくて、両方「AKGらしい音」だと思います。
もう一つは、audio technica ATM35 です。こちらも最近使っている方が多い印象ですね。

ということで AKG C419 と audio technica ATM35 で同時に録音してみますね。

比較のため録音する環境は2つとも同じにします。
■マイクへの電源供給は 9V電池を使用
■マイクプリはUNIVERSAL AUDIO apollo twin Plugin-Neve1073をデフォルトのまま
■LOW CUTなども入れず、EQも触らず、キーノイズも放置。
■2本のピンマイクで、サックスのベルの同じポイントに向けて同時録音。
■録音は48khz-32bit ※聞いていただくのは都合によりyoutubeにアップするので、少し音質は悪くなります。
■カラオケと混ぜた音源時は、雰囲気がわかるように単純なプレート系リバーブをかけたラフミックスです。

テナーサックス

テナーは使いたいジャンルやら、好きな音色の方向性で、好き嫌いが分かれるところではないでしょうかね。
ロックバンドのライブなどで演奏するなら、AKG-C419のほうが音がパリッとしてるので良いと思います。
モニターのカエリも聞きやすいですからね。

テナーの美味しい成分はaudio techcica-ATM35のほうが豊富に含まれています。アコースティックな環境で使うならこちらですね。DTMで宅録用にも使うなら ATM35 が良いと思います。

C419 とATM35 両方混ぜて鳴らすと、なかなかいい感じになりますね。

アルトサックス

これも分かりやすく方向性の違いがでましたねぇ。
ドライ状態ですと ATM35 のほうがサックスらしいですけど、オケに混ぜただけですと C419 のほうがキラキラしてて、個人的には好みです。ただまぁ聴き比べると迷うねぇ・・。

ソプラノサックス

今回は、ベル側にのみ一本マイクで録音しました。
ソプラノでピックアップマイク一本勝負だと これはATM35の方に軍配があがりましたかね・・。
ただ、 C419 のフォローをすると、左手手元にもう一本 C419 を追加して2本で録ると、もっと中音域が出るのでいい感じになりますけどね。

強引にまとめ

ピックアップマイク(ピンマイク)がほしいと思ったときに、価格帯的にも比較対象に上がりやすい、 AKG と audio technica で比較しましたが、いかがでしたか? マイクで結構音色変わるでしょ。

個人的見解ですが、
アルト・テナーでロック系とかのバンドライブで使うなら、音がほか楽器に埋もれにくい AKGの方向性かなと思います。
もちろん audio technica ATM35 も必要十分ですが、激しめのバンドの中でつかうなら、サウンドチェックの際にちゃんと音作りしないと、本番で自分の音が聞こえない・・とか、注意が必要ですかね。手軽さで AKGです。

ソプラノでベル側にマイク一本で手軽に使うなら ATM35 ですね、もちろん AKG もバンドの中では音が起って使いやすですが、ソプラノサックスたる音色としては ATM35 のがいい感じだと思います。


追伸
なお、ライブでも宅録でも使うなら、 audio technica ATM35 がオールマイティーだと思います。

おまけ

各音色のDryで聞くとわかるように、ピックアップマイクをベルにつけて録音すると、指を動かすと楽器の振動がマイクに伝わって、低音の「ドコ ドコドコ」って音が入ります。
今回は、録って出しなのでcutしませんでしたが、120Hz以下をEQでLow cut入れてあげれば気にならなくなります。
ATM35ではバッテリーボックスにLow Cutスイッチが付いてますので、それを最初からONにして録音してもいいですね。


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