独学でサックスを勉強する場合に、最初一番気をつけなければ
ならないのが アンブッシャー(アンブシュア) です。
今回レッスンで60分で改造した事例を書いてみます。
まずAさんはソプラノサックスでのレッスンですが、歴は2年くらいで
最近うちでレッスンをしています。
うちに来る前にグループレッスンを受けておられたのですが、
アンブッシャー(アンブシュア)は ちとマズイ感じでした。。
まず写真を見てください。
下唇がマウスピースの横でメクレてしまっているのがわかるでしょうか?
拡大してみると
この赤丸で囲った部分です。これでは隙間から息が漏れてしまいます。
息漏れがおこるといこうと、音もまっすぐに伸びませんし、演奏中疲れやすく、
ダイナミクスも付けられなくなってしまいます。
原因は口の周りの 口輪筋 と 笑筋 の使い方に問題があります。
(顔の筋肉については ネットで検索してみてください。 顔 筋肉 とかで
検索すると出てきますよー)
特に 笑筋 の使い方が問題です。字のごとく 笑う時に使う筋肉です。
サックスのアンブッシャー(アンブシュア)ではこの 笑筋 の使い方が一番重要です。
笑筋 を実感するには 鏡の前で ニコッ っとしてみてください、
そうすると横に引っ張る筋肉があります、それが 笑筋 です。
この笑筋を意識しつつまずはトレーニングしてください、んで慣れてきたら
徐々に笑筋を引っ張り過ぎないようにマウスピースを包むように「う」の口に
近づけていきます。
それをアンブッシャー(アンブシュア)の時にうまく使ってください。そうすると
下唇にも程よく引っ張られて 写真のような メクレ は発生しなくなります。
40分ほどで改善されました ↓
たった1時間足らずで、音の揺れなどがなくなりました。
そしてこの状態から 口輪筋 と 笑筋 が鍛えられて行くと、
笑筋をここまで引っ張らずに楽に演奏できるようになります。
ようするに筋トレですね。
自分が気づき 改善方法を知り 吹くときに注意すれば
治るわけですから、もし皆さんの中にも 音の揺れ や カスレ
高音のリードミス に悩んでおられる方が居たら、まず手鏡を用意して
アンブッシャー(アンブシュア)を確認してみてください。
意外と気づかない間にアンブッシャー(アンブシュア)が壊れてしまっているかもしれませんよ。