サックス奏者自身の持つ音色

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マウスピースを変更したけど・・・

北海道Kさんから頂いた質問です

中学から吹奏楽部でアルトサックスを吹いていました、大学に入りビッグバンドに加入し先輩の勧めで、マウスピースをメイヤーの5MMに変えたのですが、吹奏楽時代に使っていたセルマーのクラシック向けマウスピース(S90)と、あまり音色が変わった感じがしません・・・

サックスのマウスピースには、メタル・ラバー・他素材を含めて、沢山の種類があり
内部構造も多種多様ですが、お選びになったマウスピースと、リードやリガチャーの
セッティング次第で、大きく吹奏感や音色が変わってきます。
とはいっても、セッティングがおかしいのかなぁ・・・リード変えてみようかなぁ・・は、Kさんは歴がそこそこお有りみたいなので、試したかもしれませんね 🙄

身体の一部としての楽器

僕は、ここで、関係してくるのが、「身体の一部としての楽器」ではないかと思っています。
「 好きなサックス奏者と同じ、マウスピース・リード・リガチャーにしたのに、あんな音でないやんかっっ 🙁 」
こんな経験は皆さんもあると思います。

たとえば、貴方の憧れているサックス奏者が、目の前で演奏していて、その演奏で使っていたサックスを、リードもマウスピースも全部そのままで、貴方に「吹いてみなよー」と渡してくれたとします。
同じ音が出ると思いますか??????
ご想像通り・・・出るわけがありません。この場合の違いは「奏者の違い」のみです。

ですから、音色を決める要因は、マウスピース・サックス本体・リガチャーなどのセッティングの違いはあれど
「奏者の違い」すなわち、吹き方(奏法)・アンブッシャが最大要因ということになります。
Kさんの場合も、マウスピースが合格点の物だとすると、あとはそのマウスピースでいい音がでるようにロングトーンを含めて、アンブッシャの柔軟性を高める練習をしていく事で、音色が出来上がってくると思います。

これには時間がかかりますが、自分がどういう音を出したいか という、理想が大きく未来を左右しますから、早いうちに、出したい音を探してみてください。

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おまけ実験

今回、この「出したい音の影響力」を実験してみたいと思いまして、
僕がクラシックサックスをやっていた当時、吹奏楽サックスの定番マウスピース(セルマー C★)を25年ぶりに引っ張り出してきました。

セルマー マウスピース C

このマウスピースは、みなさんが楽器を買ったときに付属しているマウスピースと同じ系統でクラシックや吹奏楽の定番マウスピースですよね。
本来は、太くて柔らかい音を出す方向性のマウスピースですね。

クラシック用定番サックスマウスピースで、ポピュラー曲を吹けるか!?

このマウスピースの高校時代のセッティングだと、リードはバンドレン青箱3半~4番 リガチャーはセルマー純正でした。今回は、リードはLaVoz m.soft  リガチャーはビーチラーで吹いてみました。
曲は「サックスで名曲」でもとりあげた、コナンにしてみました 😛

「クラシック用定番サックスマウスピースで、ポピュラー曲を吹けるか!?」実験

「本来」このマウスピースは、こういう音色を出すマウスピースではないですけどね ww

私は、こういう明るめの音色が好きですし、「出したい」ので、本来ダーク系統のこのマウスピースでもこんな音がでます。奏者本人が出したい方向に、セッティング・奏法を変更して、音色が変化したということですね。
逆にいうと、奏者自身の方向性が決まってないと、マウスピースは応えてくれない・・ということですね。
ジャンルに合わせたセッティング・装飾技法等で、演奏の印象も変わりますからね。
まぁ・・僕は、今となっては、このマウスピースでクラシック系のいい音は出せなそうですけど・・。

久々に開き(ディップオープニング)が狭く、バッフルの低いクラシック向けのマウスピースで吹いてみて、とても気を使って演奏しなければなりませんでした。30分ほど慣れるために吹きまくりました 😆
マウスピースの開き(ディップオープニング)が狭いため、ポピュラー奏法の、ベンド奏法・ハーフタンギング等は格段に難しくなりますね。
ポピュラー向けのマウスピースは、開きがある程度広い分、ベンド奏法やポルタメント等は自由度が高くなります。
でも、自由度が高くなる分、諸々のリスクも上昇するトレードオフな所はありますがね

まとめ

マウスピースを選ぶことはとても重要です、しかし、それを吹くサックス奏者自身が、どういう音で鳴らしたいか方向性を持っていないと、音色が定まりません。大雑把な意見を言うと、サックス奏者の音色の方向性が決まっていて、アンブッシャなどが確立できていればだいたいのマウスピースで、その奏者の出したい方向性の音が鳴るということですかね。

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