サックスの選定

新品や中古の楽器を買う場合は必ず選定作業を行いましょう。選定とは音質・ピッチ・バランスなど様々な観点から状態のいい楽器を選ぶ作業です。

楽器の工作精度の高いヤマハ・ヤナギサワなどの同じモデルでも選定作業が必要になってきます。折角買う楽器ですから購入時の状態の一番いいものを手にしてください。

では実際に選定はどのように行えばいいのでしょうか?
まず貴方が初心者・初級者の場合は、ある程度以上楽器経験のある方にお願いしてください。出来ればプロの奏者で選定経験の豊富な人にお願いするのがいいと思います。プロにお願いする場合は選定料がかかります。

楽器選定の流れ(人に選定をお願いする場合。)

● まずはどのメーカーのどのモデルがいいか検討して、決定したら楽器店に在庫を確認する。選定には複数本在庫があるのが望ましい。しかし人気モデルの場合は難しい場合もあるので、過去に同じモデルを選定した経験のある人にお願いする必要がある。選定者がプロの場合はその方がよく使う楽器店にお願いすることになるので、任せてしまっても大丈夫でしょう。

● 選定時はできるだけ残響ののこらない場所で行う。楽器店に防音室・選定用の部屋がある場合も多いので確認してみる。

● 選定を別の方にお願いした場合でも、貴方自身サックス経験者の場合は自分でも必ず吹いてみてください。できれば自分の今使っている楽器があるならもって行くことをお勧めします。

● 選定者にお願いできるようならば、同じフレーズなどを楽器ごとに吹いてもらうと、音質・鳴り等の違いが聞き取れるはずです。選定者が楽器を決定した場合には是非とも自分の楽器と吹き比べて今持っている楽器との差を実感してください。もしこのときに少しでも違和感があるようなら、選定者に相談し別のメーカーや別のモデルなども視野にいれるといいでしょう。

 

楽器選定の流れ(貴方が中級者以上で自分で選定をする場合)

● まずはどのメーカーのどのモデルがいいか検討して、決定したら楽器店に在庫を確認する。選定には複数本在庫があるのが望ましい。

● 選定時はできるだけ残響ののこらない場所で行う。楽器店に防音室・選定用の部屋がある場合も多いので確認してみる。

● まずは自分の楽器を持っていき、ある程度リードが馴染むまで吹く。また出来るだけ2.3日前からリードなどセッティングを変えないようにし、使えるリードは数枚用意しておく。新品の楽器はネックのコルク部分が硬いのでコルクグリスは必携。楽器の取り扱いは自身のものより慎重にね!!
さて実際に自分で選定する場合は色々な方法があります。まずはファーストインプレッション!!それぞれ選定する楽器を吹き比べてください。

楽器のメーカー・モデルによって多少鳴りのポイントが違ってきます、ここを感じるまでその楽器本来の実力はわからないので、多少吹き込む必要があります。またメタルのマウスピースでバリッっと吹くタイプの人は、モデルによってはオーバーブロー気味になってしまいます。オーバーブローするとその楽器本来の良さは分からなくなってしまいますので、最初は余り息を入れすぎないようにしましょう。そして自分のセッティングでのその楽器の限界点を把握してくださいね。
いい音 とは決してオーバーブローさせてはいけませんからね。

ではファーストインプレッションで良いものが見つかったら、細かい部分での検証にはいります。まずは音程のバラつきが許容範囲なてかどうか調べます。ですからチューナーを持っていく事をお勧めします。サックスという楽器自体はもともとそれほど音程のいい楽器ではないですが、口で調整することで音楽的に問題ない範囲に収めることができます。その収めることができる範囲が許容範囲ということになります。まずはいつも通りチューニングしてみて、各音をメーターで測ってみてください。

だいたい±15セントの範囲内だと口で調整できますので大丈夫です。細かく言うと マイナス方向ではできたら-10セント以内 +方向ですと15~20セントまでなら大丈夫です。ヤマハ・ヤナギサワですと殆どどのモデルでも高精度で音程は問題ないでしょう。セルマーなどは結構音程の悪いものもあります。

もし同行者してくれるサックス吹きがいたら聞いてもらうといいですね。自分で吹いた時に聞こえてる音は骨伝導の振動も含めて聞いてますから、なかなか人に聞こえてる音色ってわからないですからね。あとはMDなど録音して聞いてみるという人もいますね。
ppp ~ ff までムラ無くクレシェンドできるか? またその逆は?
pppで全ての音域が響くか? また音質ムラはないか?
壁などに向かってベルから出た音を反射させてよく聞いて下さいね。
キーのレスポンスなども重要ですね、メーカー品はまず大丈夫ですけどね。

音痴じゃないか?・吹奏感は好みか?・音域によるバラつきがないか? 等クリア出来たらOKでしょね。もし音が下の方だけ出にくい・・等は楽器店に言って調整してもらってください。新品の場合は特に調整が良いわけではないので、おかしいところは店に伝えて調整してもらってください。

文章だと分かりにくいかもしれなかったですね・・、また現場で色々と臨機応変に試すこともおおいので、なかなか説明が難しいのですね。選定は出来るだけプロの方にお願いするほうがいい楽器選びができると思います。なによりプロの奏者に選んでもらうと、安心感も買えますからね。

サックス教室 藤本匡光

 

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