クラシックサックスからの変更点

愛媛県Yさんからの質問です。
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「クラシックのサックス今までやっていたのですが、ジャズをやってみようと思います。セッティングなどは
何を変えればいいですか?」
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藤本 匡光 私も大昔はクラシックサックスをしていました、高校を卒業してジャズ系に変更するさいに 私もまずセッティングを変えようー と思ったのを思い出しました。

私の場合は、とりあえずマウスピースは ARBエボナイトを先輩が譲ってくれたので使用しました。とても大きな音がして、なんか当時はクラシック体質だったので 汚い音 で自分でならしてて気持ち悪かったですね、

もちろん今考えたらマウスピース変えただけ だったので本来の音色は出せてなかったはずです。

クラシック時代はリードはバンドレン青箱 3半とか4番を使っていました、いま考えたら恐ろしく硬いリードを使っていました 😯  いまは2半とか下手したら2番を使っています。

リガチャーに関しては マウスピースとの相性や形状などで、変わってきますから一概にコレというものはないですね。

マウスピースも正直難しいところです。
多分クラシックの時にはセルマーs80 s90等をお使いだと思いますが、比較的そこらあたりから移り易いのはメイヤーの5~6番です。
しかしながらマウスピースをメイヤーにしてもクラシック的な音色に最初なってしまうとおもいます。
仮に、メイヤーですとリードはjava2半~3番がわりと多いセッティングですから試してください。
しかし正直奏法とアンブッシャー(アンブシュア)の変更がジャズ・ポピュラー系の演奏をするには必要になります。ですからセッティングを変えた瞬間から変わるものでは決してないですから、根気よく練習をしてください。

クラシック時代にヴィブラートを絶えずかけていたようでしたら、一旦ノンヴィブラートにする必要がでてくると思います。私自身が一番苦労したところですね。

ジャズ・ポピュラーでもヴィブラートはかけますが、かけ方が全く違ってきますので、色々な奏者のかけ方 を勉強してみてください。
ぼくは当時デイヴィッド・サンボーン氏のヴィブラート研究しました。氏の演奏はヴィブラートのバイブレーション周波数まで計算されてかけています。

もちろん体得すると自然にでるようになりますが、最初はわりと機械的にメトロノームに合わせた練習なども必要になろうとおもいます。
上ではヴィブラートに関してだけ書きましたが、タンギングやアタック・・・諸々たくさんの奏法に違いがでてきますから、いちどポピュラー系の先生にレッスンを受けてみるといいと思います。

ただクラシックもジャズもポピュラーも共通している部分が「音楽的解釈」です。その表現方法は違ってきますが、いままでYさんがクラシックにおいて体得してきた 音楽的解釈(譜面解釈など)は、すごくプラスになっていますから、焦らずじっくりと体得してください。

サックス教室 フイテマス 藤本匡光

 

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