ビンテージサックス

ビンテージサックスとはサックスの歴史において当時の優れた技術・職人技の楽器をさします。クラシック奏者はビンテージ楽器には興味の無い場合がほとんどですが、ジャズ奏者にとっては羨望の楽器ではないでしょうか。

ビンテージとして現在も取引されているメーカーはメーカー セルマー・コーン・ブッシャー・キングなどか有名で、とりわけアメリカンセルマーのマーク6はとても有名です。

 

ビンテージサックス
CONN   コーン USA
CONN サックス コーン
 1920年代~30年代 アメリカのジャズ創生時代に脚光を浴びたメーカーです。有名なところではチャーリーパーカーの愛器がコーンですね。
当時のサックス製作技術としては最高ではないでしょうか。マイクロチューニング機構という革新的な機能がありました、これはマウスピースを指すネック部分の長さを可変できるようになっており、チューニングを変えられるといったものでした。
音色的には非常に軽やかなサウンドでありつつ、中音域はパワーと色気を兼ね備えた音色です。楽器自体のレスポンスも非常によく当時としては最高水準の楽器でしょうね。

現代の楽器から持ち帰るととキー配列が結構厳しいかもしれないですね、とくにオクターブキー・テーブルキーは押しにくいかもです。

いまでは創られていない C調 の Cメロサックス なども当時は製造されていました。

200,000円位~

King   キング USA
King   キング  サックス
1940年頃に super20というモデルで一躍脚光を浴びる。キャノンボールアダレイが愛用していたことでも有名ですね。チャーリーパーカーもsuper20は使っていましたね。
音色はキャノンボールアダレイに代表されるカラッとした爽快感・スピード感のある音色が特徴です。
写真はsuper20のシルバーソニックです。この楽器はベルなどに銀をふんだんに使い、レスポンス・音色の劇的な変化を生みました。現在では非常に貴重な逸品です。200,000円位~
H.SELMER  ヘンリー・セルマー フランス
現在でも有名サックスメーカーとして君臨するセルマー。1936年に発表されたバランスアクション、その後継機種スーパーバランスアクションは現在でも多くのジャズサックスプレイヤーに愛用されています。70年ほど前の楽器ですが、すでに現在のサックスにも受け継がれている仕様が使われています。1954年に発売されたマーク6、1970年にはマーク7、1980年にはsuper
action 80 と現在まで歴史はつづいています。ぞくに フランスセルマー で フラセル と呼ばれます。
45万~
A,SELMER  アメリカン・セルマー アメリカ
アメセル テナー
いまやビンテージサックスの代名詞とも言える アメセル です。もともとの楽器はフランスセルマーなのですが、これをジャズの本場であるアメリカに持ち込み、作り直したモデルです。1940年代中盤~マーク7までアメセルは生産されていました。いまある セルマーUSAではないですよー。
モデルはスーパーバランスアクション、マーク6、マーク7と一部super
action80もアメセルのものが有るようです。
細部にまでこだわった仕様となっており、当時の職人のこだわりを感じます。
溶接・塗装・タンポ・・・等々フランスセルマーとは一線を画しています。
現在ではアメセル マーク6が一番の花形ビンテージですね。
著名なミュージシャンが数多く愛用しており、シリアルナンバーの上2桁を総称して 14万番台 などと呼ばれ、同じマーク6でも珍重される年代が存在します。
ただし購入には注意が必要でして、粗悪なものも販売されているのが現状です・・・信頼の於ける楽器店をまずは選びましょう。
ネットの個人売買では比較的安く手に入る場合もありますが、高い買い物ですので試奏してから買うようにしてください。
たんに古くなってしまってどうしようもないアメセルマーク6も存在するのも事実です。90万~ ものによっては150万をゆうに超えます。

 

サックス教室 フイテマス 藤本匡光

 

サックスの値段は?

サックスを買う場合まず気になるのが価格ですよね、とくにサックスを始めて買う場合は迷ってしまいます。値段帯も広くいったいどれを選べばいいのか・・・

別項目で書いてある「安い楽器から・・」を参考にしていただくと、逆に使用に耐えるサックスは幾らくらいから・・と疑問におもわれると思います。

まず初心者の方にとっての楽器選びと言う点では、前述したサックス3大メーカーからの選択がいいと思います。もちろん他メーカーでもいいものは沢山出てきていますが、ここでは三大メーカーに絞った説明を致します。

メーカー名
モデル名
アルト
テナー
ソプラノ
バリトン
セルマー
シリーズ2
彫刻有
390,000
460,000
420,000
980,000
シリーズ2
彫刻無
350,000
410,000
360,000
910,000
シリーズ3
彫刻有
450,000
510,000
483,000
 
シリーズ3
彫刻無
416,000
460,000
460,000
 
リファレンス
510,000
     
リファレンス(54.36)
 
580,000
   
ヤナギサワ
901-2
198,000
230,000
200,000
520,000 (901)
902
210,000
250,000
275,000
 
991
280,000
315,000
324,000
 
992
350,000
395,000
386,000
 
9937
680,000
755,000
 
 
9930
 
 
 
950,000
ヤマハ
275
100,000
11,8000
 
 
475
142,000
174,000
172,000
 
675
 
 
260,000
 
62
180,000
213,000
 
 
82z
252,000
285,000
 
 
875
292,000
350,000
 
 
41-2
 
 
 
390,000
62-2
 
 
 
540,000

 

 

 

 

※2007年6月現在都内某楽器店での実売価格

価格表は現行モデルの都内楽器店での実売価格を表示しています。

一番安いモデルはヤマハ275となります。275はサックスを始めてみたい方には入門用にはいいと思いますよ。入門用といっても割と長く使っていける楽器だと思います。私の生徒さんの状況からですと、だいたい3年~ほど経つと上位モデルが欲しくなるようです。

予算は20万円まで と決めると実は ヤマハ 275 475 ヤナギサワのアルト 901-2 くらいしかないんですよね・・
25万円まで伸ばせば一生使っていける楽器を買うことが可能です。セルマーは35万円以上となり最初に買うにはすこし勇気がいるかもしれないですね。

独断と偏見では予算が

15万円までなら ヤマハ 275
20万円までなら あと5万円貯めて!!
25万円までなら ヤナギサワ902 ヤマハ82Zアルト
30万円までなら ヤナギサワ991 ヤマハ82Z
幾らでもいいなら セルマーシリーズ2 リファレンス ヤマハ82Z ヤナギサワ992

上記以外のメーカーでもいいモデルが沢山ありますので、選択肢は増えるはずです!!

サックス教室 フイテマス 藤本匡光

 

 

サックスの選定

新品や中古の楽器を買う場合は必ず選定作業を行いましょう。選定とは音質・ピッチ・バランスなど様々な観点から状態のいい楽器を選ぶ作業です。

楽器の工作精度の高いヤマハ・ヤナギサワなどの同じモデルでも選定作業が必要になってきます。折角買う楽器ですから購入時の状態の一番いいものを手にしてください。

では実際に選定はどのように行えばいいのでしょうか?
まず貴方が初心者・初級者の場合は、ある程度以上楽器経験のある方にお願いしてください。出来ればプロの奏者で選定経験の豊富な人にお願いするのがいいと思います。プロにお願いする場合は選定料がかかります。

楽器選定の流れ(人に選定をお願いする場合。)

● まずはどのメーカーのどのモデルがいいか検討して、決定したら楽器店に在庫を確認する。選定には複数本在庫があるのが望ましい。しかし人気モデルの場合は難しい場合もあるので、過去に同じモデルを選定した経験のある人にお願いする必要がある。選定者がプロの場合はその方がよく使う楽器店にお願いすることになるので、任せてしまっても大丈夫でしょう。

● 選定時はできるだけ残響ののこらない場所で行う。楽器店に防音室・選定用の部屋がある場合も多いので確認してみる。

● 選定を別の方にお願いした場合でも、貴方自身サックス経験者の場合は自分でも必ず吹いてみてください。できれば自分の今使っている楽器があるならもって行くことをお勧めします。

● 選定者にお願いできるようならば、同じフレーズなどを楽器ごとに吹いてもらうと、音質・鳴り等の違いが聞き取れるはずです。選定者が楽器を決定した場合には是非とも自分の楽器と吹き比べて今持っている楽器との差を実感してください。もしこのときに少しでも違和感があるようなら、選定者に相談し別のメーカーや別のモデルなども視野にいれるといいでしょう。

 

楽器選定の流れ(貴方が中級者以上で自分で選定をする場合)

● まずはどのメーカーのどのモデルがいいか検討して、決定したら楽器店に在庫を確認する。選定には複数本在庫があるのが望ましい。

● 選定時はできるだけ残響ののこらない場所で行う。楽器店に防音室・選定用の部屋がある場合も多いので確認してみる。

● まずは自分の楽器を持っていき、ある程度リードが馴染むまで吹く。また出来るだけ2.3日前からリードなどセッティングを変えないようにし、使えるリードは数枚用意しておく。新品の楽器はネックのコルク部分が硬いのでコルクグリスは必携。楽器の取り扱いは自身のものより慎重にね!!
さて実際に自分で選定する場合は色々な方法があります。まずはファーストインプレッション!!それぞれ選定する楽器を吹き比べてください。

楽器のメーカー・モデルによって多少鳴りのポイントが違ってきます、ここを感じるまでその楽器本来の実力はわからないので、多少吹き込む必要があります。またメタルのマウスピースでバリッっと吹くタイプの人は、モデルによってはオーバーブロー気味になってしまいます。オーバーブローするとその楽器本来の良さは分からなくなってしまいますので、最初は余り息を入れすぎないようにしましょう。そして自分のセッティングでのその楽器の限界点を把握してくださいね。
いい音 とは決してオーバーブローさせてはいけませんからね。

ではファーストインプレッションで良いものが見つかったら、細かい部分での検証にはいります。まずは音程のバラつきが許容範囲なてかどうか調べます。ですからチューナーを持っていく事をお勧めします。サックスという楽器自体はもともとそれほど音程のいい楽器ではないですが、口で調整することで音楽的に問題ない範囲に収めることができます。その収めることができる範囲が許容範囲ということになります。まずはいつも通りチューニングしてみて、各音をメーターで測ってみてください。

だいたい±15セントの範囲内だと口で調整できますので大丈夫です。細かく言うと マイナス方向ではできたら-10セント以内 +方向ですと15~20セントまでなら大丈夫です。ヤマハ・ヤナギサワですと殆どどのモデルでも高精度で音程は問題ないでしょう。セルマーなどは結構音程の悪いものもあります。

もし同行者してくれるサックス吹きがいたら聞いてもらうといいですね。自分で吹いた時に聞こえてる音は骨伝導の振動も含めて聞いてますから、なかなか人に聞こえてる音色ってわからないですからね。あとはMDなど録音して聞いてみるという人もいますね。
ppp ~ ff までムラ無くクレシェンドできるか? またその逆は?
pppで全ての音域が響くか? また音質ムラはないか?
壁などに向かってベルから出た音を反射させてよく聞いて下さいね。
キーのレスポンスなども重要ですね、メーカー品はまず大丈夫ですけどね。

音痴じゃないか?・吹奏感は好みか?・音域によるバラつきがないか? 等クリア出来たらOKでしょね。もし音が下の方だけ出にくい・・等は楽器店に言って調整してもらってください。新品の場合は特に調整が良いわけではないので、おかしいところは店に伝えて調整してもらってください。

文章だと分かりにくいかもしれなかったですね・・、また現場で色々と臨機応変に試すこともおおいので、なかなか説明が難しいのですね。選定は出来るだけプロの方にお願いするほうがいい楽器選びができると思います。なによりプロの奏者に選んでもらうと、安心感も買えますからね。

サックス教室 藤本匡光

 

サックス本体の材質の違い。

 本体の色の違い
楽器本体には色々な色の違いがありますよ。大きく分けて材質によるものと塗装(ラッカー)によるものメッキによるものがあります。管体自体が銀色でも銀で管体事態を作ったもの、また地金に銀メッキを施したモデルがあります。
材質による色と特徴

色合い
材質
特徴
 
銀色
銀・銀メッキ
抵抗感が多少増える傾向、奏者の力量・奏法が顕著に表れ、セッティングによって音色が自由に変わる、より細かなニュアンスが出せる。手入れを怠ると黒くなってしまう。プレートモデル(メッキ)ではないモデルはスターリングシルバーとも呼ばれ純銀ではない(強度の問題もある) 銀92.5%と銅7.5%の合金で、高価である。
ヤナギサワ
金色
金メッキ
やわらかい音色でありながら、キンキンしない。オーバーブローになりやすいので、セッティングによってはあまり向かない。
フルートのように純金製の楽器は強度の問題から制作できない。いわいる GP ゴールドプレートと呼ばれるメッキである。地金にブラス素材を用いる場合や、銀の上に金メッキをかける場合など様々。ネックのみゴールドプレートに変更するだけでも、相当印象がかわるが、好みが分かれる。
 
黄色
ラッカー塗装
多くの管楽器に用いられる塗装、透明な皮膜を施している。音がまとまり大きな音量にも対応できる。
このラッカーを施さないノンラッカーモデルも最近は発売されている。ラッカーを施さないと地金が剥き出しなので直ぐに錆びてくる。。でもこれが渋いと感じるのは何故か w
ノンラッカーモデルは音色も多少明るく、抵抗感が減る分よく鳴る傾向。ラッカーをしていないが値段はラッカーモデルよりも高い。生産段階から人間の汗が着くと腐食するために扱いが大変面倒でその分手間がかかるので割高となり、同じ理由で楽器店で購入時も試奏はまず不可。
セルマー
ブラックニッケル・塗装
ブラックニッケルメッキの楽器は現代的な音色が出しやすい。反応もよく楽に吹ける。ある程度の経験者の場合は操りやすい楽器であるが、初心者はオーバーブロー気味になりやすいかもです。地金は銀かロジウムメッキでその上にブラックニッケルメッキをかける場合がおおいらしいです。ブラックのラッカーのモデルもある。

 bl.png

カイルベルス

プラチナ
白金
市販のモデルではなく特注となる。アルトで200万円以上する。非常に綺麗な銀色、錆びないのでいつまでも綺麗。音色は音どおりもよくちょっと気取ったかんじ w 
  
赤みがかっている
ブロンズ
ピンクゴールド
ブロンズモデルはいわいる新しい10円玉のような色合いで銅成分が多い。やわらかく豊かな音色、深みもありクラシック~ジャズまで愛用者が多い。ffを吹こうとすると多少抵抗感がある。
ピンクゴールドは金と銅の合金で、暖かい音色の中にも鋭さを兼ね備える。※現在ではこのメッキを施せる工場が減ったことと、メッキ段階で起こる環境問題のシガラミもあるらしく、減ってきている。

red.jpg

ヤナギサワ

青みがかった黒・
深い緑
青銅
見た目がまず美しい、吹奏感はひかくてき軽いかんじで鳴ってくれる。ポップスよりのメタルのマウスピースなどでは吹きすぎると音色が雑になるので、コントロールが必要。
  

 

サックス教室 藤本匡光

ネット通販

今やpcの前に座れば何でも買える時代になりましたねー 日用品~車や家まで買えます。
ネットでのサックス通信販売も沢山のお店で行われています。
まず大前提としてはネットで試奏なしでの購入は避けたほうがいいです。

どんなに信頼の於ける楽器店でも、結局は貴方と楽器の相性ということになってきますから、よほど手に入りにくい楽器で無い限りは直接お店で買うのがいいですね。

引越しをするときに値段だけで物件を決めないのと同じですかね、やっぱし長い付き合いになるから内見にいくでしょ?

セルマーだから安心とかそういうものでもないですし。基本的に試奏しないで買う場合は覚悟の上で買うことですね。かった後に近くの管楽器店にリペアを出すならその金額を考えてもお買い得なら賭けにでてもいいかもしれないですが。。。

追記 15/9/1
最近ネット販売やオークションでセルマーの偽物が出回っています
安い買い物ではないので、信頼のおける楽器店で買いましょう。

サックス教室 藤本匡光

サックスのレンタル制度

楽器の購入は日常生活においての金銭感覚ですとやはり高額となりますよね。。。
楽器の購入となると10万円は下らないので慎重になって当然です。

そこでいまは便利な世の中でレンタル制度がありますね。
有名なところではヤマハさんが行っているレンタル制度ではないでしょうか。
サックスはもちろんですが、他のありとあらゆる機材をレンタルできます。
http://rental.yamahamusicjapan.co.jp/rental/c/c101020/

サックスに関しては上位機種までレンタルできるので試してみるにはいいかもしれませんね。
また続けられるか自信がないばあいにもいいと思います。

デメリットとしては、やはり多少割高感があります、数ヶ月でしたら大丈夫ですが、半年以上とか
借りると280あたりですと実質小売価格で買えますからね。
もちろんヤマハさんのレンタル制度では、借りていた楽器を買取もできますが、定価での販売となっていますから、
まあ、実売価格より2割ほど高くなってしまいますけど、試して納得してなら良いのではないでしょうか。。

ヤマハの入門向け アルト YAS-280の中古も出回り始めました、大体8万円前後ですのでそのあたりの兼ね合いで考えてみてくださいね。

 

サックス教室 フイテマス 藤本匡光

サックス奏者 藤本匡光がお贈りする、サックス情報ブログと東京池袋で開講しているサックス教室のページです。